Jアラート以外の飛翔体発射情報
ある国から、発射された弾道ミサイルの情報が様々な機関から発出されている。全国瞬時警報システム(Jアラート)で情報を得ることができるのだが、運用上の方針によって、Jアラートで入手できないケースが出てくることも分かった。(列島を越えずEEZ落下なら対象外)そのような場合でも、安全情報として、情報自体は、各機関から出されているので、それらを入手することができる。
基本的に日本では、情報の出元は防衛省からという事になると思うが、影響を受ける可能性のある各機関から様々な形で発出されているので、それらを見てみる。
防衛省・自衛隊:北朝鮮のミサイル等関連情報
リアルタイムで発出される情報とそれらをまとめた物で、体系的に情報を得ることができる。日本における飛翔体発射情報の出元である防衛省の情報なので、飛翔体の情報を得るならば、ここを見ることを勧める。
弾道ミサイル落下時の行動 - 内閣官房 国民保護ポータルサイト
Jアラートの情報伝達の詳細や基準などと、ミサイルが飛んできたときにどのようにすればよいかの指針が出されている。事前に確認してみるとよい。
「Jアラートは使用しないが、船舶、航空機に対して迅速に警報を出す」とされるのが、以下のような情報ではないだろうか。
防衛省・自衛隊:北朝鮮のミサイル等関連情報
リアルタイムで発出される情報とそれらをまとめた物で、体系的に情報を得ることができる。日本における飛翔体発射情報の出元である防衛省の情報なので、飛翔体の情報を得るならば、ここを見ることを勧める。
弾道ミサイル落下時の行動 - 内閣官房 国民保護ポータルサイト
Jアラートの情報伝達の詳細や基準などと、ミサイルが飛んできたときにどのようにすればよいかの指針が出されている。事前に確認してみるとよい。
全国瞬時警報システム(Jアラート)の概要
Jアラートの概要 | 総務省消防庁 より
Jアラートの概要 | 総務省消防庁 より
Q:どのような場合にJアラートが使用されるのでしょうか。A:全国瞬時警報システム(Jアラート)は、弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性又は領土・領海の上空を通過する可能性がある場合に使用します。逆に、日本の領土・領海に落下する可能性又は領土・領海の上空を通過する可能性がないと判断した場合は、Jアラートは使用しません。なお、領海外の日本の周辺海域(排他的経済水域(EEZ)等)にミサイルが落下する可能性がある場合は、Jアラートは使用しませんが、船舶、航空機に対して迅速に警報を発します。
- 国土交通省・航空局から出されているノータム(NOTAM)
- 海上保安庁から出されているナブテックス(NAVTEX)
国土交通省・航空局から出されている安全情報(NOTAM)
NOTAMで周辺空域の航空機の安全が脅かされる危険性があることから以下のような情報が出されている。実際に出されたNOTAM情報を見てみる。FROM 22/11/18 01:21 TO UFNE)ALL ACFT TO COMMUNICATE BY CWP AND/OR NP HF WI FUKUOKA FIRREQUESTED TO KEEP LISTENING WATCH FOR THE HF FREQ TO BE PROVIDEDINFO CONCERNED LAUNCHING OBJECT POTENTIALLY BALLISTIC MISSILE FROMNORTH KOREA
180119 RJAAYNYX(7607/22 NOTAMNQ)RJJJ/QWMLW/IV/BO/W/000/999/3310N14118E999A)RJJJ B)2211180119 C)UFNE)OBJECT POTENTIALLY BALLISTIC MISSILE POSSIBLY LAUNCHED FROM NORTHKOREAF)SFC G)UNL)
180121 RJAAYNYX(7608/22 NOTAMNQ)RJJJ/QWMLW/IV/BO/W/000/999/3310N14118E999A)RJJJ B)2211180121 C)UFNE)ALL ACFT TO COMMUNICATE BY CWP AND/OR NP HF WI FUKUOKA FIRREQUESTED TO KEEP LISTENING WATCH FOR THE HF FREQ TO BE PROVIDEDINFO CONCERNED LAUNCHING OBJECT POTENTIALLY BALLISTIC MISSILE FROMNORTH KOREA)
FROM 22/12/18 02:19 TO UFN
E)ALL ACFT TO COMMUNICATE BY CWP AND/OR NP HF WI FUKUOKA FIR
REQUESTED TO KEEP LISTENING WATCH FOR THE HF FREQ TO BE PROVIDED
INFO CONCERNED LAUNCHING OBJECT POTENTIALLY BALLISTIC MISSILE FROM
NORTH KOREA
国土交通省航空局より提供されている安全情報(NOTAM)
AIS JAPAN - Japan Aeronautical Information Service Center入手するにはメールアドレスの登録が必要になるが、誰でも登録することができ、無償で情報を得ることができる。
海上保安庁から出されている安全情報(NAVTEX)
NAVTEXで周辺海域の船舶の安全が脅かされる危険性があることから以下のような情報が出されている。以下は実際に22年11/18に出されたNAVTEXの情報を見てみる。NAVAREA XI航行警報
JAPAN SEA.MISSILE LAUNCHED FROM NORTH KOREAABOUT 180114Z NOV, POSSIBLY LANDED ON WOF OSHIMA O SHIMA ABOUT 200 KILOMETREJAPAN SEA ABOUT 180223Z NOV.VESSELS ARE REQUESTED TO PAY ATTENTIONTO FURTHER INFORMATION AND TO KEEPCLEAR WHEN RECOGNIZING FALLING OBJECT.VESSELS ARE REQUESTED TO REPORTINFORMATION TO JAPAN COAST GUARD.CANCEL 0419 AND 0420/22 AND THIS MSG.
NO.22-0455 発表日時:2022年12月18日 11時
JAPAN SEA, EAST CHINA SEA AND NORTH
PACIFIC, JAPAN.
OBJECT POTENTIALLY BALLISTIC MISSILE
LAUNCHED FROM NORTH KOREA.
VESSELS ARE REQUESTED TO PAY ATTENTION
TO FURTHER INFORMATION AND TO KEEP CLEAR
WHEN RECOGNIZING FALLING OBJECT.
VESSELS ARE REQUESTED TO REPORT
INFORMATION TO JAPAN COAST GUARD.
NO.22-0456 発表日時:2022年12月18日 11時
JAPAN SEA, EAST CHINA SEA AND NORTH
PACIFIC, JAPAN.
OBJECT POTENTIALLY BALLISTIC MISSILE
LAUNCHED FROM NORTH KOREA
POSSIBLY LANDED.
VESSELS ARE REQUESTED TO PAY ATTENTION
TO FURTHER INFORMATION AND TO KEEP CLEAR
WHEN RECOGNIZING FALLING OBJECT.
VESSELS ARE REQUESTED TO REPORT
INFORMATION TO JAPAN COAST GUARD.
NAVTEX航行警報
日本国防衛省によれば、11月18日1014頃、北朝鮮から発射されたミサイルは、1123頃、北海道渡島大島の西方約200キロメートルの日本海に落下したとみられる。船舶は今後の情報に留意するとともに、落下物を認めた場合は、近づくことなく、関連情報を海上保安庁に通報されたい。(1848、1849削除)
番号:22-2025 発表日時:2022年12月18日 11時
日本国防衛省によれば、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性がある
ものが発射された。
船舶は今後の情報に留意するとともに、落下物を認めた場合は、
近づくことなく、関連情報を海上保安庁に通報されたい。
番号:22-2026 発表日時:2022年12月18日 11時
日本国防衛省によれば、北朝鮮から発射された弾道ミサイルの
可能性があるものはすでに落下したとみられる。
船舶は今後の情報に留意するとともに、落下物を認めた場合は、
近づくことなく、関連情報を海上保安庁に通報されたい。
ナブテックスについて詳しくは
海上保安庁より提供されている安全情報
誰でもWEBサイトを閲覧できれば、無償で情報を得ることができる。
海域や対象の船舶の違いなどで現在4種類の情報が提供されていが、ミサイルの場合は、全ての種類で同報的に発出されている。NAVAREA XI航行警報は国際的な情報を提供している為、英語で、それ以外は日本語で出されている。
海域や対象の船舶の違いなどで現在4種類の情報が提供されていが、ミサイルの場合は、全ての種類で同報的に発出されている。NAVAREA XI航行警報は国際的な情報を提供している為、英語で、それ以外は日本語で出されている。
NAVTEX航行警報
NAVTEX日本沿岸から約300海里以内を航行する船舶に対して緊急に必要な情報を、NAVTEXシステムにより、NAVTEX送信局から無線放送。また、インターネットでも提供。
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