プトレマイオスの48星座、88星座、黄道12星座
星座(constellation)
天球を赤経・赤緯の線に沿った境界線で区切った領域のこと。かつては、複数の恒星が天球上に占める見かけの配置を、その特徴から連想した人、神、動物、物などさまざまな事物の名前で呼んだものであった。古来さまざまな地域・文化や時代に応じていろいろなグループ化の方法や星座名が用いられた。
天文学的には恒星同士の見かけの並びに科学的に意味はない。プレアデス(すばる)などの散開星団を除き、星座を構成する星は互いに天体力学的な関連をもって並んでいるわけではなく、地球からの距離もまちまちで、太陽系の位置(地球)からたまたま同じ方向に見えるだけである。しかし、古来星座にまつわるさまざまな伝説・神話が伝承されているため、これらの物語が宇宙や天体観測に興味を持つきっかけとなる人も多く、天文学の入門として広く話題に取り上げられ、親しまれている。そのような事から、伝統的な名称をそのまま利用しているものが多数ある。星座以外に、特定の星の並びに対してつけられた非公式な呼び名として、星群(アステリズム:asterism)もある。たとえば、おおぐま座の一部で、くまのしっぽにあたる目立った7個の星がひしゃく状をなすことからつけられた「北斗七星」などがある。
General Research Division, The New York Public Library. (1795).
Cassiopée, cépheée, le renne, la petite ourfe, le dragon.
Retrieved from https://digitalcollections.nypl.org/items/510d47dc-8844-a3d9-e040-e00a18064a99
プトレマイオス星座(Ptolemaic constellations)
プトレマイオスの48星座(トレミーの48星座)
2世紀の天文学者クラウディオス・プトレマイオス(Claudius Ptolemaeus)が作成した星表に見られる星座のことである。1970年代までは、しばしばトレミー星座と表現されていた。トレミーはプトレマイオスの英語形 Ptolemy に由来する。星座の数より「プトレマイオスの48星座(トレミーの48星座:Ptolemy constellations)」ともいう。星座(constellation)
天球を赤経・赤緯の線に沿った境界線で区切った領域のこと。かつては、複数の恒星が天球上に占める見かけの配置を、その特徴から連想した人、神、動物、物などさまざまな事物の名前で呼んだものであった。古来さまざまな地域・文化や時代に応じていろいろなグループ化の方法や星座名が用いられた。天文学的には恒星同士の見かけの並びに科学的に意味はない。プレアデス(すばる)などの散開星団を除き、星座を構成する星は互いに天体力学的な関連をもって並んでいるわけではなく、地球からの距離もまちまちで、太陽系の位置(地球)からたまたま同じ方向に見えるだけである。しかし、古来星座にまつわるさまざまな伝説・神話が伝承されているため、これらの物語が宇宙や天体観測に興味を持つきっかけとなる人も多く、天文学の入門として広く話題に取り上げられ、親しまれている。そのような事から、伝統的な名称をそのまま利用しているものが多数ある。
Cassiopée, cépheée, le renne, la petite ourfe, le dragon.
Retrieved from https://digitalcollections.nypl.org/items/510d47dc-8844-a3d9-e040-e00a18064a99
『アルマゲスト』(Almagest)
ローマ帝国時代(2世紀)にエジプト・アレクサンドリアの天文学者クラウディオス・プトレマイオス(トレミー)によって書かれた、天文学と数学の専門書。原典は「Μαθηματική Σύνταξις」
プトレマイオス星座は、現在天文学で使用されている星座の大元になった星座分類で、現行の星座のうち、「プトレマイオスの星表」に起源をもつ星座を「プトレマイオス星座」と称したり、これらの星座の設定者をプトレマイオスとすることもあるが、これらはあくまで便宜的なものであり、プトレマイオス星座のほとんどは、アラトス(紀元前315-240)の『ファイノメナ』に記されており、現代に伝わる星座に関するギリシア神話は、ほとんどがアラトスの『ファイノメナ』の記述を基盤にしている。また、この天文書は、エウドクソス(紀元前408-355)の天文書を叙事詩化したもので、体系化したものとしては最古の書物になる。のちに書籍の間違いを正して44星座を49星座に増やしたヒッパルコス(紀元前190-125)の「ヒッパルコスの星表」に受け継がれ、さらにプトレマイオス(2世紀前頃)が【メガレ・シンタクシス】の中で48星座に改められ、のちに【アルマゲスト】と訳されている。この中に紹介されている星座が、現代に引き継がれている。
以後、ヨーロッパだけでなくアラブでも、天文学では統一した星座が使われるようになった。これらの星座は北半球の中緯度地域から見えるものばかりであったが、後に近代の天文学者によってプトレマイオスが観測できなかった南天や、星座と星座の隙間に新しい星座がつけ加えられ、現在は星座の数は88になっている。
プトレマイオス星座はヨーロッパ、アラブの天文学では2000年近くに渡って使われてきた歴史と伝統のある星座であり、天文学以外でも、後につけ加わえられた星座にはない神話が多く伝わるなど、今でも別格の扱いを受けている。
1928年に国際天文学連合が制定する以前と以後とでは星座の定義が異なるが、大雑把にみても、プトレマイオス星座は全て存続している。アルゴ座も、とも座・ほ座・りゅうこつ座の総称として存続したが、実際に天文学者によって使われることがなく、通例はアルゴ座を除く47星座が現存しているとされる。
IAU指定の星座
IAU designated constellations - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/IAU_designated_constellations
88星座(constellation)
現在の88星座は、IAU(国際天文学連合)が「トレミーの48星座」に16世紀~17世紀に考案された新しい星座を加えて定めたもの。1928年に国際天文学連合(IAU)によって正式に採択され、1930年に出版されました。
各星座は空の領域であり、右の昇天と偏角の弧で囲まれています。
古代シュメール人、そして後にギリシャ人(プトレマイオスによって記録されているように)は、今日国際的に使用されている北の星座のほとんどを確立しました。黄道に沿った星座は黄道帯と呼ばれます。探検家が南の空の星をマッピングしたとき、ヨーロッパの天文学者は、伝統的な星座とのギャップを埋めるために、その地域の新しい星座を提案した。1922年、国際天文学連合は89の星座に3文字の略語を採用し、88とアルゴの現代のリストを採用した。この後、ウジェーヌ・ジョゼフ・デルポルトは、空のすべての点が1つの星座に属するように、88の星座のそれぞれに境界を決めた。
星座の科学的な定義
Delporte, Eugène J. 1930. Délimitation scientifique des constellations. Cambridge University Press
DELPORTE, E著 「Délimitation scientifique des constellation s.」 ケンブリッジ大学出版局 1930年 グーグルブックスにて見ることができる。
Atlas Celeste - Reprot of Comission III 1930 - Google ブックス
https://books.google.de/books?id=T7Q8AAAAIAAJ&lpg=PP9&ots=XejWYxaiMb&dq=DELPORTE%2C%20E.%20%20D%C3%A9limitation%20scientifique%20des%20constellation%20s.%20Cambridge%20University%20Press%2C%201930.&pg=PP1#v=onepage&q&f=false
ケンブリッジ大学出版局より2013年に復刻判が出版されている
Atlas celeste | Astronomy (general) | Cambridge University Press
https://www.cambridge.org/br/academic/subjects/physics/astronomy-general/atlas-celeste?format=PB&isbn=9781107622463
国際天文学連合 IAUによって定められた88星座の詳細が紹介されている、オフィシャルサイト。
星座| 国際天文学連合 IAU(International Astronomical Union)
https://www.iau.org/public/themes/constellations/
星座
Constellation - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Constellation
黄道十二星座(12 ecliptical constellations・Zodiac sign)
黄道が経過している13星座のうち、へびつかい座を除いた12の星座のこと。
おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座、うお座の12星座
黄道帯(Zodiac)は、黄道の北または南 約8°(天の緯度で測定)に広がる空の帯状の領域であり、1年を通して天球を横切る太陽の見かけの経路。月と目に見える惑星の経路は黄道帯のベルト内にある。
0 件のコメント:
コメントを投稿