オープンソース・フォント(商用利用可能)IBM・エアバス・IPA・adobe・Google
オープンソースフォント
IBM Plex Sans JP
ライセンス:SIL Open Font License(SILオープンフォントライセンス)
オープンソース・フォント「IBM Plex」誕生の経緯 | Think Blog Japan
オープンソース・フォント「IBM Plex」誕生の経緯
GitHubに公開されているIBMのオープンソース・フォント「IBM Plex」。2021年7月24日に追加されたのが、日本語対応を果たした「IBM Plex Sans JP」です。
HelveticaからIBM Plexへ
現在、世界で最も広く使われている企業用フォントであるHelveticaは、1960年代以降のIBMにおける標準フォントでした。では、なぜ、IBMは新たなフォントであるIBM Plexの開発を選択したのでしょうか。IBM ブランドエクスペリエンスおよびデザインチームのエグゼクティブクリエイティブディレクターのMike Abbinkは次のように述べています。
「Helveticaは標準的な企業用フォントですが、IBMは標準的な企業とは異なります。IBMには独自の見解や、世界における独自の立場があります。そのようなIBMのストーリーを伝えるにあたり、役立つフォントを作ろうと決めたのです」
ダウンロード Release v6.0.1 · IBM/plex · GitHub
オープンソースフォント
B612 フォント
ライセンス:Eclipse Public License(エクリプス パブリック ライセンス)
航空タイポグラフィB612エアバス | intactile DESIGN
エアバス社のコックピットの見やすさと安全性の向上
2010年、エアバスはENAC フランスの国立民間航空学院 École nationale de l'aviation civile (ENAC) (National School of Civil Aviation)とトゥールーズ第3大学との共同研究を開始し、「航空フォント」を定義・検証するための研究を行いました。
このフォントは、フランス出身の作家であり、パイロットだった、サンテグジュペリの名作「星の王子さま」に登場した架空の小惑星「B612」にちなんで「B612」と名づけられた。エアバス社はintactile DESIGNに「航空」フォントのプロトタイプの工業化を委託した。コックピット画面の情報表示を改善し、厳しい状況下でも見やすさ、読みやすさ、均質性を最適化することが課題となっていた。これは主に、文字の視覚的な特徴と構成要素の規則性とのバランスのとれたコントラストによって実現されている。特に、ディスプレイの地図上の情報を読むとき、ウェイポイントリストに大文字(コックピット用途では一般的)を使うとき、長い文章に使うときなど、タイポグラフィの均質性に気を配っています。
ダウロード B612 – The font family
オープンソースフォント
IPAexフォントおよびIPAフォント
ライセンス:IPAフォントライセンス
IPAexフォントおよびIPAフォントについて | 一般社団法人 文字情報技術促進協議会独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) により開発されたIPAでは2003年末より「IPAフォント」を公開して参りました。2010年2月には、ドキュメント用日本語フォントの標準的な実装を行った「IPAexフォント(IPAex明朝、IPAexゴシックの2フォント)」をラインナップに加えました。2020年(令和2年)以降、フォントの提供・保守は一般社団法人文字情報技術促進協議会 (CITPC) に移管されているが、IPAフォントの名称はその後も使われている。
「IPAexフォント(Ver.001以降)」および「IPAフォント(Ver.003以降)」には、オープンソースライセンスとしての国際的な慣習にも整合性を持つライセンス”IPAフォントライセンス”を適用し、2009年4月1日に、Open Source Initiative(OSI)による「オープンソース定義(OSD)」に準拠したものとしてOSIより認定を受けている。
ダウンロード IPA Font | 一般社団法人 文字情報技術促進協議会
オープンソースフォント セリフ書体
アドビフォント「源ノ明朝」・Google「Noto Serif Japanese」
ライセンス:SIL Open Font License(SILオープンフォントライセンス)
アドビとグーグルの共同開発で名前は異なりますが、フォント自体は同一のものです(ウエイトがNoto Serifの方が一種類少ないようです)アドビの方はダウロードにアドビアカウントが必要です。GitHubでもダウロードできるので、ログインの必要ないのでアドビアカウントない場合はGitHubがおすすめ。
源ノ明朝 (typekit.com)
源ノ明朝は、アドビフォントとしては2番目の Pan-CJK 書体ファミリーであり、Serif 書体として源ノ角ゴシックと対をなすものです。どちらのファミリーも、東アジアに住む 15 億の人々のための、統一された書体デザインへのニーズに応えるためにリリースいたしました。源ノ明朝は、東アジアで用いられている4つの言語(簡体中国語、繁体中国語、日本語、および韓国語)で必要な文字をサポートします。それぞれ、7つのウェイトを持ち、各ウェイトに含まれる 65,535 の字形は、各言語の多様性を尊重するとともに、共通化できる部分については積極的にデザインの一貫性を高めるようデザインされています。さらに、欧文の豊富な文字セットを有し、ラテン、ギリシアおよびキリル文字に対応しますが、そのデザインは Source Serif に基づいています。
ダウンロード GitHub - adobe-fonts/Source Han Serif | 源ノ明朝
ダウンロード Noto Serif Japanese - Google Fonts
オープンソースフォント サンセリフ書体
アドビフォント「源ノ角ゴシック」・Google「Noto Sans Japanese」
ライセンス:SIL Open Font License(SILオープンフォントライセンス)
アドビとグーグルの共同開発で名前は異なりますが、フォント自体は同一のものです。アドビの方はダウロードにアドビアカウントが必要です。GitHubでもダウロードできるので、ログインの必要ないのでアドビアカウントない場合はGitHubがおすすめ。
ダウンロード 源ノ角ゴシック adobe-fonts/source-han-sans · GitHub
ダウンロード Noto Sans Japanese - Google Fonts
Noto Sans JPは、日本語および日本で使用されているその他の言語のためのサンセリフフォントです。ひらがな、カタカナ、漢字をカバーしています。
オープンソース・フォントのライセンスについて
オープンソースフォントと言われている物のなかにも、著作権にとらわれることなく利用できる物から、一定の利用条件があるものまでさまざまにある。ライセンスを確認し、それぞれのライセンスに従った形で利用しなければならない。
ライセンスには様々な種類あるが、よく利用されるライセンスルールには以下のようなものがある。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons license)とコピーレフトについて詳しくは
- パブリックドメイン
商用利用、埋め込み、同梱可。制約なし。
パブリックドメインは、制約なく自由に利用できるのでアプリやソフトウェアのどのような形態であっても問題がありません。 - SIL Open Font License (OFL)
商用利用、埋め込み、同梱可。ライセンスの明示が必要。
自由に利用できるライセンスですが、フォント単体での再販はできない。何かしらのソフトウェアを同梱させることで販売が可能(アプリの表示用など)。商用利用も可能で、ソフトウェアに組み込んでの利用に制約がありません。
フォントを改変した場合、フォント名に元フォント名を含める事ができないのと、改変した旨の明記が必要で、ライセンス変更が不可となり改変後のフォントにはSIL OFLのライセンスが適用される。 - GPL(GNU General Public License)
商用利用、埋め込み、同梱可だが含めたソフトウェアはGPLが適用される。
GPLを使って作られたソフトウェアはGPLのコピーレフトに従ってGPLで配布する必要があります。そのため、ソースコードを公開しなければならない。そのためGPLなフォントをソフトウェアで利用した場合、そのソフトウェアはGPLで配布しなければならない。 - LGPL
商用利用、埋め込み、同梱可だが含めたソフトウェアはリバースエンジニアリングを許可する。
ソフトウェアが他ソフトウェアに組み込まれて利用する場合にLGPLが採用されます。フォントをソフトウェアに埋め込んだ場合、そのソフトウェアはリバースエンジニアリングを許可する必要がある。 - Apacheライセンス2.0
商用利用、埋め込み、同梱可。ライセンスの明示が必要。
商用利用、アプリケーションへの埋め込み、同梱が可能です。配布されているフォントで良く見られます。利用にあたりライセンス表記が必要です。
フォントを改変した場合、フォント名に元フォント名を含める事ができないのと、改変した旨の明記が必要です。また、ライセンス変更が不可となり改変後のフォントにはApacheライセンス2.0が適用される。 - BSDライセンス(修正BSDライセンス)
商用利用、埋め込み、同梱可。ライセンス表記が必要。
自由度が高い商用で利用できるライセンスで、ソフトウェアにフォントを埋め込んだ場合とアプリケーションにバンドルした場合は、ライセンス条項がアプリケーション内に表記されている必要がある。AboutやLicenseといったアプリケーションの動作には影響がない個所に他ライセンスとまとめて表示しておくことが多い。 - MITライセンス
商用利用、埋め込み、同梱可。ライセンス表記が必要。
BSDライセンスと同様に扱えるライセンスです。BSDライセンスと同じく重要な部分にライセンス表記が必要。
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